「ちょんの間」崩壊危機 沖縄風俗“移設”衝撃事情 2010/05/27 18:11
ちょんの間
米軍・普天間飛行場の移設問題で注目を集める沖縄宜野湾市が、“もうひとつの移設問題”に揺れている。50年あまりの伝統を持つ風俗街「真栄原(まえはら)社交街」(通称・新町)が、“外圧”により崩壊の危機にさらされ、移設を余儀なくされたというのだ。
宜野湾市真栄原。普天間飛行場のすぐ近くの市街地に入ると、突然、派手なネオンが目に飛び込んでくる。軒の低い集合住宅が立ち並ぶ一角は、「新町」と呼ばれる特殊飲食店街だ。
「どうぞ~」
店先にはきわどい服装をした女性たちが並び、にっこりと通行人に笑みを投げかける。彼女たちの生業は売春だ。
「店のほとんどは、『ちょんの間』と呼ばれる本番アリの風俗店。システムはどこの店も同じで、ショート15分5000円、ロング30分1万円の2コース。女の子のレベルが高いことと格安で遊べることから、全国的に有名な風俗街です」(風俗ライター)
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風俗発祥
地元住民によると、発祥は米軍統治時代の1950年代。隣接する米軍普天間飛行場の兵隊相手の売春宿が集まって形成された。その“歴史的風俗街”の様相が昨年の秋ごろから一変したという。地元住民(48)は「かつては観光客や地元の男性客でごった返したが、いまは営業する店はまばらで、ほとんどゴーストタウン。影響は地区周辺で営業する店舗にまで及んでいる」と窮状を訴える。
衰退の原因は宜野湾署と地元の女性団体が協力して昨年8月から行っている集中取締り、通称「ジョーカー作戦」だ。その効果は絶大で、ある風俗店主(47)は「以前は100以上あった店が、現在はたった10-15店舗。それも毎日警察がパトロールに来るからほとんど店を開けられない。売り上げも半分以下に減った」と嘆く。
同署の豊里政昭副署長は、「これまでも散発的な取締りを行ってきましたが、今回のような大規模なものは初めて。作戦名には『最後の切り札』という意味を込めました」と胸を張る。
「普天間飛行場移設後の再開発計画に向けた環境浄化」(市政関係者)という狙いもある。基地とともに整理の対象になったわけだ。しかし、これで真栄原の火が消えたわけではない。
「実は、嘉手納基地を抱える沖縄市美里にも新町より大規模な『吉原』と呼ばれる風俗街がある。ここに、新町で営業していた業者が移ってきているのです」(沖縄市の警察関係者)
現在のところ、沖縄市では宜野湾市のような大規模な取締りは行っていない。それに目を付けた風俗業者らが、“移設”で延命を図ろうとしたわけだ。そして、この大移動は沖縄の風俗界にも変化をもたらしたという。
「これまでは新町に若い女の子が集まり、吉原には年齢層の高い熟女系が集まる、という傾向がありました。しかし、昨年あたりから吉原に若い女の子が増えた。最近では、これまであまり来店しなかった米兵の姿も目立ちます」(吉原地区組合関係者)
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